福島第一原発の処理水海洋放出による被害に関する無料相談の受付について

東京電力は、令和5年8月24日、福島第一原発のトリチウムなどの放射性物質を含む処理水の海洋放出を開始しました。

中国の税関当局が日本を原産地とする水産物の輸入を同日から全面的に停止したと発表するなど、処理水の影響を懸念した措置が講じられています。

そのため、中国向けの輸出がキャンセルされるなどして、水産物を取り扱う事業者に多大な損害が生じることが懸念される状況となっています。

東京電力は、被害を受けた事業者様に対して、10月以降に賠償の対応を行う予定がある旨を公表していますが、現時点で、どの程度の賠償が行われるのか、実際にいつ賠償が支払われるのか、賠償請求に必要な手続きはどうしたらよいのかといった詳細は明らかでありません。

そこで、当事務所では、東京電力による処理水の放出により損害を被るおそれのある、又は被ってしまった事業者様からのご相談については無料でお受けすることと致しました。

過去の東京電力による賠償対応では、福島原子力発電所の事故により実際に海外向けの輸出がキャンセルとなり、多大な風評被害を受けた事業者様が賠償請求をしても、証拠資料の不足などを理由として賠償を拒否した事例があります。

適正な賠償を受けるためには、東京電力が賠償受付を始めるまでの間に、賠償の根拠となる証拠を収集して保管するなど必要な準備を行っておくことが重要です。

弁護士に早めに相談することで、必要な準備を適正に行うとともに、実際に適正な賠償が受けられるように、東京電力への請求・交渉などの支援を受けることが可能です。

処理水の放出で損害が生じた事業者様、今後損害が生じることを懸念されている事業者様からのご相談をお待ちしています。

(ご相談の受付については当事務所HPの「ご相談までの流れ」をご参照ください。)

参考:東京電力のホームページ内「ALPS処理水放出に伴い風評被害が発生した場合の賠償のご案内」https://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/compensation/alps/index-j.html